糖尿病の予防について

糖尿病の予防

糖尿病予防の基本は食事療法です。

体内の血糖値を適切な数値にコントロールするうえで、食事での管理が最も重要になります。

今回は、食材・食事量・タイミングなどで気を付ける点をまとめていきます！

「糖尿病とは？」

血糖値が高い状態が慢性的に続く病気です。初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多く、健康診断などで偶然発見されるケースも少なくありません。

糖尿病の症状

・多尿・頻尿：トイレの回数が増える

・口渇・多飲：喉が渇きやすく水をたくさん飲む

・体重減少：エネルギーが使えずに体重が落ちる

・倦怠感：集中力低下や身体のだるさが続く

高血糖の状態が長く続くと、血管や神経が傷つき、さまざまな合併症を引き起こします。

特に、糖尿病の「三大合併症（し・め・じ）」と呼ばれるものは重要です。

・糖尿病性神経障害：手足のしびれ・痛み、感覚が鈍くなる、立ちくらみ・異常発汗

・糖尿病性網膜症：目のかすみ、視力低下

・糖尿病性腎症：むくみ、尿が泡立つ

また、糖尿病の進行は動脈硬化などのリスクも引き起こします。

予防の食事内容

〈食品の選び方〉

・糖質：全粒穀物（玄米、オートミールなど）

・たんぱく質：低脂質の肉（ささみ、鶏むね肉）、大豆製品

・脂質：不飽和脂肪酸（魚、オリーブオイルなど）

・食物繊維：野菜、海藻、キノコ類

〈食事量（摂取カロリー）〉

身長から標準体重を割り出し、活動量を掛けて必要カロリーを計算します。

例：身長170cmの場合

1.7 × 1.7 × 22 ＝ 63.58（標準体重）

活動量が普通の場合 → 63.58 × 30 ＝ 約1907kcal/日

〈食事のタイミング〉

・1日3食、5〜6時間空けて食べる

・ゆっくりよく噛んで食べる

・食べる順番に気をつける（副菜 → 主菜 → 主食）

糖尿病予防は、無理な食事制限ではなく、バランスの取れた「適正な量」を「規則正しく」食べることが鍵となります。

また、食事だけでなく生活習慣も大切です。適度な運動、禁煙・節酒、ストレス発散、十分な睡眠など、健康的な生活を送ることが糖尿病予防においてとても重要です。